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膿皮症とは?犬の皮膚トラブルを予防するためのポイント
膿皮症は、犬に多く見られる皮膚トラブルの一つで、細菌感染によって皮膚に炎症や膿が発生する病気です。今回は、膿皮症の原因や症状、そして予防やケアについて詳しく解説します。
膿皮症の症状と原因
膿皮症とは、皮膚に細菌が感染することによってかゆみや脱毛、皮膚の赤みや湿疹を引き起こす皮膚病です。犬がかゆみで引っ掻いたり、噛んだりすると、さらに皮膚の状態が悪化し、感染が広がることもあります。
普段皮膚に常在している細菌が皮膚のバリア機能が低下すると異常に増殖し、膿皮症を引き起こします。特に免疫力の低下、アレルギー、不適切なスキンケア、湿気、乾燥などが引き金になります。
しわが多く湿気がこもりやすい犬種(ブルドッグやパグ)、皮膚がデリケートな犬種(ダックスフンドなど)は特に注意が必要です。
日常の予防ケア
膿皮症の予防には、日常的なケアが重要です。
1.定期的なシャンプー
定期的にシャンプーを行い、皮膚を清潔に保ちましょう。特に、湿気がこもりやすい部分はこまめに拭き取り、使用するシャンプーは皮膚に優しく、抗菌作用のあるものを選ぶとよいでしょう。
2.栄養管理
バランスの取れた食事を与えることで、免疫力を高め、皮膚の健康を保つことができます。
3.ストレス管理
ストレスは犬の皮膚にも大きな影響を及ぼします。
十分な運動やリラックスできる環境を整え、ストレスを軽減しましょう。
膿皮症になった後のケア
1.適切な治療を受ける
膿皮症を発症してしまった場合、早期の治療が大切です。動物病院で獣医師の指示のもと適切な治療を受けましょう。治療を途中で止めると、細菌が再び増殖する恐れがありますので、注意しましょう。
2.患部を清潔に
定期的に患部を洗浄し、清潔を保ちましょう。清潔に保つことで感染の拡大を防ぎ、皮膚の回復を助けます。獣医師の指示に従い、適切な頻度で行って下さい。
使用するシャンプーは皮膚に優しく、抗菌作用のあるものを選ぶとよいでしょう。
3.患部のケア
患部を引っ掻かないように注意し、必要であればエリザベスカラーを使用して保護します。
また、保湿クリームやローションを使って保湿し、皮膚の回復を促進します。
4.食事の見直し
免疫力を高めるための栄養価の高い食事を取り入れ、体全体の健康状態を改善させることが症状の改善にとても重要です。
まとめ
膿皮症は犬にとって不快な病気ですが、日常的なケアと早期治療で予防・改善が可能です。皮膚を清潔に保ち、栄養管理やストレスケアを徹底することで、愛犬の皮膚の健康を守りましょう。