犬や猫が手足を舐めたり噛んだりする原因は?

2024.10.01

愛犬や愛猫が自分の手足を舐めたり噛んだりしていたら、飼い主様は心配になってしまいますよね。
今回は、犬や猫が手足を舐めたり噛んだりする原因と、対応方法について解説します。

手足を舐めたり噛んだりする原因

暇つぶし

犬の場合には、退屈な時に自分の手や足を舐めて過ごすことがあります。
特に、ふせた時に顔の前に来る前足は舐めやすいため、手持ち無沙汰の時には暇つぶしとして熱心に舐める行動が見られます。

ストレス

犬や猫は、ストレスを感じると気を紛らわせるために自分の手足を舐めたり噛んだりする習性があります。場合によっては、舐めすぎて脱毛したり、炎症を起こしてしまう場合もあります。

かゆみ

細菌や真菌、寄生虫の感染、アレルギーなど、手足の皮膚に何かしらのトラブルが起きてかゆみがある場合には、その場所を舐めたり噛んだりします。
場合によっては、舐めすぎによって脱毛してしまう場合もあります。

痛み

爪が折れている、とげなどの異物が肉球に刺さっている、関節に痛みがある、骨折や打撲があるなどで手足に痛みがあると、患部を舐めることがあります。

対応方法

愛犬や愛猫が手足を舐めるタイミングが、くつろいでいる時や寝る前だけであり、また皮膚に赤みやフケ、脱毛などの異常が起きていない場合には、様子を見ても問題ないケースがほとんどです。
一方で、皮膚に炎症などの異常がある場合や、犬や猫が執拗に手足を舐めたり噛んだりしてしまう場合には、舐め続けることで炎症が悪化したり、皮膚が傷付くほど噛んでしまうこともあるため、放置することは危険です。まずは動物病院を受診し、皮膚にトラブルがないか確認してもらいましょう。
もしも、愛犬や愛猫の歩き方がおかしい、触られることを異常に嫌がる、手や足先が冷たくて肉球の色が薄いという場合には、重篤なケガや病気が隠れている可能性があるため、早急に動物病院を受診してください。
また、普段のケアでも、足を洗ったりシャンプーをした際には、指や肉球の間までしっかりと乾かすように心がけましょう。

手足を舐めたり噛んだりしないようにするには?

一度手や足を舐める習慣がつくと、やめさせるのは大変です。手や足を良く舐めたり噛んだりしてしまう場合には、炎症を悪化させないようにエリザベスカラーを着用することが効果的です。
暇つぶしやストレスで手足を舐めてしまう場合には、愛犬や愛猫との遊びの時間を増やしたり、愛犬や愛猫が一人でも楽しめるようなおもちゃを用意する、生活環境の見直しをするなどの対策を行い、退屈感やストレスを改善できるようにしてみてください。
また、アレルギーがある場合には、アレルゲンをできるだけ排除できるようにアレルギー専用のフードを使ったり、こまめに掃除をするなどの対策をしましょう。
さらに、秋から冬にかけては空気が乾燥するため、皮膚のバリア機能が低下して皮膚トラブルが起こりやすくなります。ブラッシングなどで皮膚を清潔に保つことはもちろん、シャンプーの際に保湿剤を使ったり、皮膚や被毛の健康を保つサプリメントを利用するなど、日頃から皮膚のケアを行うことが大切です。

まとめ

犬や猫が手足を舐めたり噛んでしまう場合、その背景には様々な原因が隠れています。手足を舐める・噛むことを予防するためには、普段から愛犬や愛猫の生活環境や健康には気を配ることが重要です。
もしも愛犬や愛猫の様子や皮膚に異常が見られた場合には、早めに動物病院を受診しましょう。

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