犬が喜ぶマッサージや耳掃除の方法を紹介

2024.08.01

犬にマッサージや耳掃除を行うことは、愛犬とのスキンシップや血行の促進になるだけでなく、同時に体や健康状態のチェックを行うこともできるため、日頃から積極的に取り入れていただきたいケア方法です。
今回は、愛犬が喜ぶマッサージ方法や、耳掃除の方法についてご紹介します。

体のマッサージ方法

マッサージは、愛犬が落ち着いているタイミングで行いましょう。
また、できる限り静かな環境で行うことでよりリラックスした状態になることができます。

マッサージを行う代表的な部位は、以下の6点です。

①背中
②前足・後ろ足
③お腹
④首
⑤顔
⑥肉球

それぞれの部位のマッサージ方法を順番に紹介します。
時間がないときや犬が嫌がるときには、1箇所だけで終えても大丈夫です。

①背中

まずは背中を毛並みにそって優しく手のひらでなでましょう。触られることに慣れてきたら、背骨に沿って親指の腹を優しく当てて首からおしりにかけてほぐしていきます。
背中のマッサージは犬が寝ていても座っていてもできるので、無理なくできるだけ毎日続けていきましょう。

②前足・後ろ足

前足の付け根(肩甲骨)から足先に向かって、優しく手の平でくるくると円を描くようにマッサージしていきます。
後ろ足も同様に、腰の辺りから足先に向けて円を描くようにマッサージしていきます。
また逆方向に、爪先から脚の付け根に向かって血液やリンパを流すようにマッサージをします。
これを数回繰り返しましょう。

③お腹

お腹は内臓が近いため、とてもデリケートな部位です。 いきなり触られるとびっくりしてしまうため、まずは胸の部分を優しく撫でて慣れさせます。
慣れたらそのまま手を下にスライドさせ、上から下に向かって下腹部をゆっくり撫でていきましょう。 強く押しすぎないよう、優しくお腹をさすって手のひらで温めるイメージで行ってください。

④首

犬は飼い主様を見上げることが多いため、特に首は筋肉がこりやすい部位です。
愛犬の首の後ろを親指と人差し指で優しくつかみ、上から下へとゆっくりスライドさせて筋肉をほぐしていきましょう。

⑤顔

親指と人差し指で眉頭を押さえ、眉の間から鼻先にかけてや、目の上、こめかみ、耳の後ろを円を描くように優しく撫でてマッサージしましょう。

⑥肉球

肉球を広げるようにしながら、親指で優しく押して揉んでいきます。次に、肉球の間を親指と人差し指で挟むようにして優しくもみます。
この時、肉球が乾燥していたり、炎症や傷などがないかを良く観察するようにしましょう。

マッサージの際の注意点

もしもマッサージ中、どこかに触れた時に「キャン」と鳴いたり、手でガードする、嫌がって触らせないなどの様子がある場合には、体のどこかに痛みや不調を抱えている可能性があります。
このような行動が見られた場合は、どの部分を触ると嫌がるのかメモをしておき、その場では無理に触らないようにして早めに動物病院を受診しましょう。

耳掃除の方法

耳掃除に関しても、マッサージと同様に犬がリラックスしている時に行うようにしましょう。
具体的な手順は以下の通りです。

① ぬるま湯や耳専用クリーナーをコットンに染み込ませ、目に見える範囲の汚れを優しく拭き取る。
② 終わったら愛犬をたくさん褒め、お気に入りのおもちゃやオヤツを与える。

犬の耳は自浄作用があるので、目に見える範囲の汚れを優しく拭き取ってあげるだけで大丈夫です。
綿棒などを使って無理に奥まで掃除すると、耳垢を耳道の奥に押し込んで汚れが溜まってしまったり、耳道内を傷付けてしまうこともあるため、ご自宅では行わないようにしましょう。

耳掃除の頻度

耳の汚れのチェックは週1回程度とし、耳掃除は月1~2回程度行うことが理想です。
もしも耳掃除を嫌がる場合は、耳に赤みや大量の耳垢がないかを確認するだけでも大丈夫です。
耳のチェックを行う場合にも、耳に触らせてくれたらオヤツなどのご褒美を与えてしっかりと褒め、耳を触られることに少しづつ慣らしていきましょう。

まとめ

愛犬へのマッサージや耳掃除を定期的に行うことで、スキンシップになるだけでなく愛犬の健康を維持することや、病気の早期発見にも繋がります。
もしもマッサージや耳掃除の際、愛犬にいつもと違う様子や症状があれば早めに動物病院を受診しましょう。
日々のスキンシップやコミュニケーションのひとつとして、愛犬がリラックスしている時に無理せず続けていってみてください。

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